脳レボSPORTS
【実力発揮のタブー】勝ち負けにはこだわるな!2>
こんにちは!
さて全国では、甲子園をかけての戦いが佳境を迎えています。
3日ほど前、あるチームの主将から電話が…
「先生、次戦の相手が優勝候補のチームなんです!何か秘策はないですか?」
「OK!ポイントはね…」
先ほど「勝利しました!17年ぶりのベスト16へ進出しました!」と連絡が入りました。
さて、その電話の続きとは??
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そのチームとは、過去5年間で1回戦を突破したのが2回だけしかありません。
2回しか勝ったことがないのです。
私はこの学校へ、学生への講演や、PTA(保護者)講演、教員の先生方との交流などで携わっており、
今年の2月に野球部の主将が、この私のホームページから連絡をしてきたのです。
「もっと強くなって、チームの歴史を変えたいんです!」
それがきっかけで、色々とアドバイスをしていました。
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夏の大会が始まり、17年ぶりに4回戦へと進出する快進撃!
しかも全試合まだ無失点!
そこでまた電話がかかってきました。
「先生、次戦の相手が春のベスト4で、かなり強豪です。何か秘策はありませんか?」
私「チームはどんな雰囲気かな?」
「ここまできたからには、絶対に勝つぞ!とみんな意気込んでいます!」
私「そうかぁ…じゃあ負けるよ!」
「えっ????」
私「『勝ち負け』というのは『雑念』だからね」
「じゃあどうすれば…」
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勝つために…という気持ちは、練習の時のモチベーションには必要ですが、試合では全くプレーとは関係のない『雑念』です。
本番で実力を発揮するためには、「今自分がするべきこと」に「集中」することです。
打者は「ボール」を打つわけですから、「ボール」に集中しなければなりません。
投手は「ミット」に投げるわけですから、「ミット」に集中しなければなりません。
例えば、バッターボックスに立って…
「ここで絶対打ってやる!」
「打てなかったらどうしよう…」
などという「心の声」に支配されていると、肝心の「ボール」には集中できませんから、打てる確率はグンと下がりますね。
例えば授業中に考え事をしていると、先生の話は全く頭に入ってきません。
これと同じです。
ですから勝ち負けに支配されてプレーをしていると、本来のプレーができなくなるのです。
大事なことは、「今するべきこと」に「集中」することです。
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先日教え子の、あるソフトボール選手からメールが着ました。
「先生、うちのチームのピッチャーが『打者が怖い』と言っていて、ストライクが入りません。どうすれば良いですか?」
私はこう返しました。
「ボールは、打者に投げるんじゃなくて、キャッチャーミットに投げるんだよ!と教えてあげて」
普通に考えれば当たり前のことなのですが、実はこういう選手は、意外にソレがわかっていないのです。
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何に「集中」するべきか??
そこがわかっていないと(ズレていると)、人はベストなプレーができなくなります。
例えば…
「フォームばかり気にしている」
「考えごとをしている」
「監督の顔色が気になる」
「相手チームのことが気になる」
これは全て「雑念」です。
「雑念(煩悩)」が頭を支配している限り、ベストなプレーは絶対にできないのです。
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「1球1球、しっかりボールに集中して、一人ひとりがするべきことを確実にやろう!」
「勝ち負けは神様が決めるもの。できることを全力でやれば、今のチームにベストな答えを出してくれるよ」
そうアドバイスをし、彼は主将として「チームに伝えます」と意気込んでいました。
最後にもう一つ。
私「君は、何のために戦っているんだ?」と聞くと、こう帰ってきました。
「応援席で必死に応援してくれている、ベンチに入れなかった仲間のためです!」
私「 OK!その気持ちを全員で共有して、苦しい場面ではそれを思い出して戦うようにね!」
「わかりました!!」
苦しい場面では、ある一つの「概念」をチームで共有すると、チームワークが高まり、雑念が消え、集中するべきことにしっかり集中することができます。
・応援してくれている仲間のために
・これまで育ててくれた親のために
・監督のために
など、「〇〇のために」という意識が、ここぞというときに抜群の力を発揮してくれるのです。
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勝ち負けではなく、「〇〇のために…」
結果は最終回に逆転し、見事勝利したようです。
相手チームは最終回になって「勝ち」がちらついたのでしょうか。
学校としては実に17年ぶりのベスト16進出です。
自分たちが「やるべきこと」を全力でやる!!
そんなチームほど怖いチームはありませんね。
みなさんも、本番でベストなプレーができることを、心より願っています。
明るく元気に楽しく笑顔で!!
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